PellissierとDe Giorgis 対立の行方
【TMW】
火種
不撓不屈のバンディエラと会長の腹心の対立が報じられたのは5月末日のことだ。
19/20シーズンからキエーヴォのテクニカルダイレクターとしてセカンドキャリアを歩み始めたSergio Pellissierだが、クラブとして久々のBの舞台ということもあり、その"お目付け役"として、Campedelli会長から全幅の信頼を置かれる敏腕エージェント・Giorgio De Giorgisが実質的なメルカート担当として置かれることとなった。
チーム編成にはPellissierの意向も十分に反映されていたようだが、初動の様々な根回しから最終的な判断についてはDe Giorgisがその実、大きな力を持っていたようだ。
しかし、冬のメルカートや感染症による中断期間を経て、その師弟関係とも言える2人の仲には深刻な亀裂が走っているようだ。
具体的に、PellissierがDe Giorgisの何に不満があったのかについては「Pellissierの我慢ならないメルカートでのいくつかのアクションがあった模様」としか言及されていないので、残念ながらハッキリとしたことはわかっていない。
ただ、確かに、Vignatoの売却を筆頭に、いくつかの冬のメルカートで疑問符の残る取引があったことは事実だ。(この点はClivensi間でなされている憶測になるので、あまり強くはコメントしないこととする。)
(画像:torinogranata.it)
終着点
では、爆弾を積んだ迷走列車はどこへと向かうのだろうか。
どうやら、いずれかとの決別をせざるを得ない場合には、Campedelli会長はDe Giorgisをクラブに残し、我らがカピターノにさよならを告げる方針だ。
とはいえ、(当然ながら)この問題について、会長のCampedelliが関係修復のための話し合いの場を設ける予定だと複数のメディアが報じている。(どうやら、今日か明日あたりに開かれるようだ。)
しかし、メディアによって、迎えるエンディングの予想は異なる。
【TORINOGRANATA】は「会長はクラブの象徴を失うことを望んではいない。」との前向きな見方を示したが、対して、初めにこの対立を報じた【TMW】は、「会議が開催されようと、紛争解決の成功の余地は少ない」との否定的なコメントを発しており、我々Clivensiにとって悲報であることは言うまでもない。
ここ数年だけでも、Dainelliに端を発し、Gobbi、Frey、Sorrentinoと、クラブに尽くしたベテランとの別れはティフォージにとって非常に残念なものとなっている。
特に今回は名実ともにクラブの旗手たる人物であるだけに、今後数十年に及ぶクラブの未来設計図に重大な懸念を残しかねない事案である。
無力なClivensiはただひたすらに、話し合いの成功を祈るしかない。