豪雨の開幕節は手痛いドローに。魔境を勝ち抜くためには疑惑の判定も撥ね除けて進む力も必要だ。【セリエDジローネB第1節 サンジュリアーノ・シティ戦レビュー】
雨が降りしきる中行われたセリエD開幕節。水溜まりがところどころに発生し、田んぼの如し最悪のピッチコンディション中両者死力を尽くたが、結果は痛み分けに終わった。

フォーメーションは先日のコッパ・イタリアと同じ3-5-2。
CBの位置の入れ替えをはじめ、ヴィッラヴァッレ戦で途中出場ながら良いパフォーマンスを見せたFiorinやNchamaらが先発に抜擢された。
早い段階から積極的にシュートを放っていったキエーヴォ。勇猛果敢な攻めを見せ、Fiorinの足によってカンピオナート初得点を早い段階でもぎ取った。
しかしながら攻撃が十分に機能していたのは60分を過ぎる頃までだったと言わざるを得ない。足を取られやすいピッチということもあり、次第に出力は落ちていき、最終的には後ろから後ろから前線に顔を出すというような波状攻撃は徐々に見られなくなっていった。
ジョーカーのように局面を変えられる選手の投入といったマネジメントも課題かもしれない。
また、試合を通して不安定な笛に翻弄された不運さもあった。
前半終了間際にSignorinがエリア内で相手と接触。判定はPKだったが、接触の程度としては軽くフットボールコンタクトの範疇に収まるのではないかとも考えられる厳しいジャッジ。
そして後半開始早々、相手ペナルティエリア内で疑わしいハンドがあったがノーホイッスル。
極めつけは後半終了間際、深い位置でのプレーは途中で切られてしまい、試合終了。なんとも中途半端な最後となり、抗議の声が上がっていた。
元々Aのジャッジ環境下にいたサポーターにとっては数年経った今でも未だにこの審判のレベルには不満を持つ声もあるだろう。
だがC昇格枠は各ジローネごとにたったの1枠。不安定なジャッジをも撥ね除け、進み続ける強さも必要となる。
数試合経た今、ネームバリューから来る資金力に対して現在地としてはさほど圧倒的優位には立っていないというのが率直な感想だ。しかし、試合開始早々から60分を過ぎるまで見せていたコンビネーションと運動量があれば、攻撃力で蹂躙することもできるはず。
次節プロ・パラッツォーロ戦、自慢の攻撃力を万全なピッチで体現できるかに注目したい。

(画像:@fcclivense公式IGより)