【コラム】”できっこないを やらなくちゃ" キエーヴォ残留への希望的リーグ前半戦展望
【コラム】
先日サッスオーロに敗れ、11節を終えて未だに勝利無しと近年稀にみる苦境に立たされている我らがGialloblu。指揮官交代後もトンネルの出口が見えず、依然厳しい状況だ。
そこで、Clivensi内だけでも嫌なムードを晴らすべく、少しテイストを変えた記事を書いてみたい。今後の展望を楽観的に見ていこうというものだ。前半部はややくだけて、後半部はやや真面目に論評を進めていきたい。
ここ3年、自動残留ラインは
・15/16シーズン...39P
・16/17シーズン...33P
・17/18シーズン...36P
と変遷している。さらに昨季キエーヴォは前半戦を終えた時点で勝ち点20に乗せていたことを踏まえると、我々は残り8試合の前半戦で15ポイント以上を稼ぐことで例年通りの(残留)争いへと戻れるのではなかろうか。つまり、5勝1分け以上。普通に考えたら相当厳しい。
それでも、自軍の勝利を信じて共に戦ってこそサポーターだ。そこで安っぽい算用を。
以下、当該サポーターに非常に失礼なことを記載するが、血迷ったClivenseの戯言だと思って聞き流してもらいたい。そう、我々キエーヴォの残り9試合の対戦相手から15ポイントの稼ぎ方を邪推していこうと思う。
(※赤文字は勝つべき試合、青文字はリーグ戦以外)
・18/11/11 vsボローニャ(16位9P)
連敗ストップのためにも是が非でも勝利を。
・(～ナショナルウィーク～)
・18/11/25 vsナポリ(3位25P)
4日後にCLレッドスター戦という大一番を控えるナポリはターンオーバーしてくるのでは！？
・18/12/03 vsラツィオ(5位21P)
・18/12/09 vsパルマ(12位14P)
正直残留の方が重要なのでコッパはターンオーバーし、こちらに全力を注ぐべし。
・18/12/16 vsSPAL(15位12P)
・18/12/23 vsインテル(2位25P)
4日後に大事なナポリ戦を控えるインテルはターンオーバーしてくるか！？
・18/12/26 vsサンプドリア(10位15P)
3連戦の合間で厳しいが、ここに勝てると非常に大きい。
・18/12/29 vsフロジノーネ(19位6P)
自動降格圏に叩き込まなくてはならない相手。勝利は至上命題。
以上が失礼かつ希望的観測に基いた展望である。格上揃いで非常に厳しいが、やるしかない。
幸い(？)、スクデットやCL出場権を狙っているクラブとは有利な状況下で戦うことができるので、ローマ戦のように積極的にポイントを狙っていきたい。
苦しい前半戦を乗り切ることができれば待っているのは冬のメルカートだ。Ingleseの去就に揺れた昨季とは異なり、今季は大きな戦力流出の可能性は低い。むしろ歴任したクラブで多くの愛弟子を生み出してきたVenturaが就任したことで、噂に上がる選手の格は上がっている。ここで捲ることができなければ、後半戦も苦戦を強いられるだろう。
そもそも今季の低迷には夏の失敗が大きく関わっている。かねてから主要スカッドの高齢化問題が叫ばれていたキエーヴォは、今季開幕前に昨季主力級のベテラン陣との契約を更新せずチームから一層。補強し世代交代を進めていく予定だったが、件の不正会計疑惑が浮上したことにより目論見は大きく崩れてしまった。
所属ディヴィジョンが決まらないことで交渉は難航。新加入選手の多くはAスタートが決まってから、つまり移籍期間ギリギリで契約の運びとなったのだ。
主力の抜けた穴をカバーし切れず、Gobbiの抜けた左サイドはそのままウィークポイントとなり、DainelliとGanberiniの去った最終ラインは安定感を欠き、Castro不在の中盤からは連動性が失われた。ここにタレントを充実させなくては、百戦錬磨の名将の兵法も猫に小判、もといロバにタクティクスである。
上記の失敗はSDであるRomaironeの責任問題ともなっており、冬の成果如何では解任もチラつく。Venturaとは2年契約であり、2度目の監督交代は非現実的である。Romaironeは指揮官の要望に応えうる選手を獲得し、スカッドの充実に全力で取り組んでくれることだろう。
とはいえ、ひとまず8試合は現有戦力で戦い抜く必要がある。攻撃の柱となるGiaccheriniが怪我から復帰し、Ventura就任以後は試合を経るごとに攻撃企図回数も徐々に増加している。明るい兆しは確かに見えてきているのだ。
Aでの17年目のシーズン。背水の陣ではあるが、ひとつずつ着実に歩みを進めてClivensiに再び歓喜をもたらしてもらいたい。
ロバには負の記号より、断然翼の方が似合っている。
