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@Chievo_Giapponeがお伝えする@ACChievoVerona情報

【コラム】突如浮上した不正会計疑惑 キエーヴォで今何が起きている?

【コラム】

W杯で世界中が盛り上がる中、平和なイタリアの地方都市ヴェローナを揺るがす大事件が起きている。

突如としてキエーヴォに持ち上がった不正会計疑惑とは一体なんなのか。

VeronaSera、Gazzetta、Tuttoなどを参考にそのメカニズムを説明していきたい。

(※本記事は専門性の高い事案を拙いイタリア語知識で翻訳したものなので間違いをはらんでいる危険性が高い。よってもしミスが見つかるようだったらその都度私に指摘していただけたら非常に助かる。その点を踏まえた上で読んでもらいたい。)

 

不正会計疑惑の概要は以下の通りだ。

キエーヴォチェゼーナの間では数人の選手が金銭でレンタルされている。

Michele Rigione、Alejando Rodriguez、Luca Garritanoらのことだ。

FIGCはこれらの移籍が両クラブが会計の帳尻合わせのためになされたと考えている。

つまり実際の金銭のやり取りと紙面上の額が異なっている、というものだ。

これによって関与したプレイヤーの価格は紙面上では実際の額より9000%も高く価格設定がなされていたというのだ。

 

このやり取りは架空のキャピタルゲインを調整するためだったと言われている。

実際の利益よりも多額の利益が計上され、それに伴って実際の予算よりも高額な予算が設定され、そしてその帳尻合わせのために実際の市場価格よりも高額な価格設定のレンタル移籍を行う。

これら紙面上のやり取りが、実際になされた取引ではもっと小規模なものだったのではないかという指摘だ。

FIGCはこの調整によって両クラブが15/16、16/17、17/18の3シーズンのライセンスを勝ち取ったのではないか、としている。

 

もし万が一スポーツ司法裁判所が連邦検察庁の提訴を認め、キエーヴォに不利な判決が出るようなことがあれば、キエーヴォセリエBに強制降格処分を受けることになるだろう。

その際はクロトーネがセリエA残留となる模様だ。

 

もちろん、キエーヴォは徹底抗戦する構えだ。

キエーヴォのCampedelli会長の声明文は以下の通り。

「我々は連邦規制を十分に遵守してきたにも関わらず、FIGCや連邦検察庁がそれを認識していないことを残念に思う。我々はスポーツ司法裁判所の判決に絶対の自信を持っており、クラブのイメージを損なう全てのものに対して行動を起こす権利を行使する可能性がある。」

 

残留に沸いたヴェローナ市民を突然揺るがした今回の不正会計疑惑報道。

Clivensiは昨季もフェアプレー賞"Gaetano Scirea"を受け取っているだけに、フロントもフェアプレーであることを願う他ない。

キエーヴォに17年目のセリエAでのシーズンが平和に訪れることを願うばかりだ。
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(出典:@ACChievoVerona)