【A第27節 ミラン戦プレビュー】
【プレビュー】
Grande Torinoでの惨敗という最悪の週末、最悪の感情もあっという間に過ぎ去り、また心躍る週末が訪れようとしている。
ホームBentegodiで迎え撃つは、PiatekやPaquetaといった新たな武器を手に入れ、9戦負け無しとノリにノッている好調のミランだ。
(出典:@ACChievoVerona)
前半戦、San Siroでの敗戦は惨憺たる有様だった。
キエーヴォはD'Annaの下、スライド型可変式フォーメーション(通常時4-4-2、守備時5-4-1)を引っ提げ挑むもHiguain(現チェルシー)のドッピエッタなどもあり3-1と完敗。
被支配率68%の数字はある程度"持たせる"ことを含め織り込み済みだったであろうが、狙いのカウンターの切れ味は今ひとつ。Pellissierが一瞬の隙をついたミドルで一矢報いた以外で攻撃の見所は皆無だった。
(1番惜しかったシーン、リアルに相手DFのAbateが自陣ゴールへ絶妙なヘディングシュートを見舞った場面ではないだろうか…。)
時代を共にしたGattusoとD'Annaの初対決は、Gattusoに軍配が上がった。
その後、D'Annaは諸事情で現場を離れることとなってしまったが、いつかまた2人の対戦が観られることを願って止まない。
(出典:Milan 3-1 Chievo | Higuain Double Sees Rossoneri Past Chievo | Serie A - YouTube)
【GdS】による今節の予想フォーメーションは以下の通り。
Hetemajがサスペンデッドから明け、先発復帰。途中交代で負傷が心配されたJaroszynskiは大事には至らなかったようで、今節もレフトバックで先発予想となっている。
なお、今節はRigoniがサスペンデッド。【GdS】によると代役はDiousseではなくKiyineと見られている。ポジションを競う相手は前節トリノ戦で「やらかした」ため、チャンスが巡ってきた。本職よりも一列下がっての起用となるがここでポリバレント性をアピールしたい。そして同じく今ひとつのプレーだったDjordjevicの代わりにStepinskiが先発起用される模様。"ビッグクラブキラー"として知られる彼のゴールにも期待だ。
前半戦のミラン戦でゴールを挙げているPellissierの復帰が今節こそ叶うか。ベンチスタートとはなるが、少ないチャンスを確実に仕留めるbandieraの帰還はチームに多大なる影響を与えるに違いない。ベンチにはジョーカーのPiazonも控えている。
なお、本職のライトバックがTomovic、Fray、Schelottoの離脱で怪我の完治が不安視されるDepaoliのみとなってしまっているのが怖いところ。またもや彼が途中交代するようでは、大幅なプラン変更を強いられる上、右サイドの前進性が大きく失われてしまうだろう。
そのSchelottoが膝の状態について自身のインスタグラムで明かし、手術をする方向であることを報告した。事実上、残念ながら彼は今季の残りの試合に出場することができない。
(出典:@fantagazzetta)
キエーヴォはミランとのゲームで20戦、勝利が無い。そして16/17シーズン以降は5連勝中と完全にカモにされている。そしてキエーヴォは7戦勝利なし、4戦ゴールなしとまさに絶体絶命の状況。
残留への一縷の望みを繋ぐためにも、相手がどこであろうと全力で、泥臭く、粘り強く勝ち点をもぎ取らなくてはならない。仮に好調の強豪を喰らうようなことがあれば、奇跡の残留へのこれ以上ないブーストとなることだろう。
忌々しい記録はここで終わらせ、輝かしい伝説をここから始めるのだ。
セリエA第27節ミラン戦は日本時間3月10日早朝4:30キックオフ。
(出典:@FTalentScout)