La "B"ase ①
【特集】
創立90年目の記念すべきシーズンを下部ディヴィジョンで過ごすのは誠に遺憾だが、「1年間お世話になります セリエBなめてません」の強い気持ちを持ってこの地獄を脱しよう。草刈場はもう御免だ…。
2011年 J2開幕戦
— むーちゃん (@mizunoisamu) November 5, 2015
1年間お世話になります。J2なめてません👅#自分の応援するチームのゴール裏の写真を載っけて何RTくるか pic.twitter.com/te2WWdDBAi
さて、イングランド・プレミアリーグの移籍市場閉幕&シーズン開幕に伴い、イタリアのメルカートも佳境に差しかかっている。我々Giallobluもコッパ初戦、そしてセリエB開幕戦の相手が決まり、ここらで新シーズンへの展望についてまとめていきたいと思う。
取り急ぎ今回は、現在までの主な移籍情報について列挙していく。(とはいっても、去りし者ばかりだが…。)
【OUT】
GK
・Sorrentino …退団後未定
・Confente →シエナ(※ローン)
DF
・Andreolli …退団後未定
・Rossettini →レッチェ(※ローンバック後、完全移籍)
・Depaoli →サンプドリア 450万ユーロ
・Jaroszynski →ジェノア 400万ユーロ
・Bani →ボローニャ 270万ユーロ
・Valjent →マジョルカ 150万ユーロ(※ローン後、買取OP行使)
・Cacciatore →カリアリ 150万ユーロ(※ローン後、買取OP行使)
・Barba →スペイン・バジャドリード(※買取OP付ローン)
・Tanasijevic →フランス・パリFC(※買取OP付ローン)
MF
・Kiyine →ラツィオ 75万ユーロ
・Rigoni →モンツァ 100万ユーロ?
FW
・Pellissier …現役引退
・Yamga →ポルトガル・CDアヴェス ?ユーロ
・Juwara →ボローニャ ?ユーロ
まずはGKから。フロントは闘虎Sorrentinoに別れを告げ、新鋭Semperを育てていく判断を下した。きっと彼が守護神でなければ我々はもっと早く降格していたに違いない。数々のビッグセーブは、Clivensiに語り継がれていくであろう。そのSemperだが、ローン期間が19/20シーズン末のため、買取OPを行使するか否かの判断はその頃になるのかもしれない。恐らく、そこそこ値が張るのではないかと思っているが…PavoniやConfenteの成長次第といったところか。
お次はDF。これに関しては本当に"ヤバい"。BaniとValjentの売却価格は最早失態レベルである。誰だ価格設定したの。Barbaにも買取OPが付いており、バジャドリードがリーガ1部に残留した場合には買取義務が発生するようだ。財政難にしても、放っておいても金になるであろう選手をそこまでして売りたい理由が謎だが、Valjentのような過ちを繰り返していないことを祈る。
MF。Kiyineは75万ユーロでラツィオへと旅立った。75万ユーロ!?ケタを一つ、つけ忘れているのではないかと何度も確認したが、どうやら750万ユーロではないらしい。何をどうしたらそんな額になるのか…弱みでも握られているのだろうか。Giakの年俸(※80万ユーロ)より安い。とんでもない裏条項があることを願うばかりである。
最後にFW。Capitanoは去り、攻撃陣のリーダーを欠く初めてのシーズンとなる。Meggioriniあたりに引っ張ってもらいたいが…PSMの様子を見る限り、どうやら得点力不足に悩まされる日々は続きそうだ。嗚呼。
(出典:@ACChievoVerona)
あれ?StepinskiやGiaccheriniは残留?話は出つつも、結局未だどのクラブとも進展していない。B登録料支払いが叶ったため、少しでも適正価格での売却を狙っているのだろう。当人達がそこまでトップカテゴリーへの執着を見せていないのも好材料である。
また、毎季のように出場機会不足で移籍話の出るSeculinに全く噂のないメルカートとなっている。最近はもっぱらLerisに関するものばかり。SPALも大した額出せないなら手を引けばいいのに。Stepinskiに350万ユーロを提示していた時点で、その目利きには疑問符がつく。
最大の目玉、Vignato兄弟の争奪戦もまだ決着がついていない。このディールがB登録料支払い財源になると思っていたが、Pinamontiの移籍に伴う900万ユーロが入ってきたことによって緊急度は下がった。それにしても、異州間移籍不可ルールによって預けられていたに過ぎない彼に、なぜ移籍金を半額キエーヴォに支払う条項が付いていたのか…謎である…。
【IN】
DF
・Brivio ←スイス・FCキアッソ
MF
・S.Esposito ←SPAL(※買取OP付ローン/買戻条項有)
FW
・Pucciarelli ←エンポリ(※ローン後、買取OP行使)
・Ceter ←カリアリ(※ローン)
キエーヴォは移籍市場が閉まる直前に交渉を大量にまとめてくるため、期間途中ではこんなもんだろう。あるいは、本当に噂通りプリマっ子達を総動員して急場を凌ぐつもりなのだろうか。「セリエBなめてました」とならないことを切に願うが…せめてDFだけでも補強を…。なお、どうやらPiazonやSchelottoの買取OPは行使しなかったようだ。まあ、昨季の様子では費用対効果が微妙だしな…。
印象だけかもしれんけど、東京のJ2なめてません(した)幕はそこまで叩かれずセレッソの2015全勝幕が結構叩かれる事にJの時代の移り変わりを感じる。
— れん (@BackDrops5657) December 13, 2014
それともただのニュアンスの問題? pic.twitter.com/sVC1M8xSmX
下部カテゴリーのクラブにスコアレスドローを演じたりとなかなか結果の出ないMarcoliniキエーヴォだが、3日後のラヴェンナとのコッパでは形にして欲しいところ。
放映料やスポンサー料が特に重要な貧しいクラブだからこそ、最短でAに戻らねばなるまい。2500万ユーロのパラシュート・ペイメントの恩恵はその場しのぎに過ぎないのだ。
10年後の存続のために、まずは90周年のメモリアルイヤーを戦い抜こう。
(出典 :@ACChievoVerona)