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@Chievo_Giapponeがお伝えする@ACChievoVerona情報

そして誰もいなくなった(...e poi, non ne rimase nessuno)

【TGG】

 

6月も中旬に差しかかろうとしているが、Veronelloの時は最終節から止まったままだ。

この間、何も無かったのか?いいや。SDのRomaironeは解任、続投か否かで揺れていた"Mimmo"Di Carloは古巣ヴィチェンツァへと帰還した。社長のCampedelliが表舞台から去る噂までもまことしやかに囁かれている。

にも関わらず、公式アナウンスはゼロだ。プリマヴェーラ関連と地域貢献イベント、そして選手の誕生日お祝いを呟く毎日が過ぎていく。痺れを切らした【TMW】のキエーヴォ番記者は『沈黙のキエーヴォ』というタイトルの記事をアップした。彼も生計がかかっているのだ、その気持ちはよくわかる。
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(出典:@LRVicenza)

 

降格クラブが草刈り場となるのは世の常であり、自然の摂理とも言える。

特に、我々のようなプロヴィンチャに所属する選手においては、この市場がステップアップのラストチャンスともなりかねず、別れを決断するに天秤勘定は要しないだろう。適正価格に近い額で売れてくれたらせめてもの救いだ。

 

と、いうわけで、【TGG】の特集記事を頼りにキエーヴォメルカートの現状を整理してみる。別れの噂しかない辺りについてはAからの熱い手向けとしてにこやかに受け取っておこう。

なお、監督候補についてはここではあまり触れないが、先日のDionisi(イモレーゼ)に続いて6月8日にはItaliano(トラーパニ)を観戦する新SD(と見てほぼ間違いないだろう)PellissierとCampedelli会長の姿が確認された。現在もなお、多数の候補の名前が挙がっている。

(フロントとしての経験がゼロであるPellissierをSDに据えることについての批判についても、ここでは触れないこととする。)

 

 

まずはベテラン選手の動向から。Giaccherini、Tomovic、Cesar、Meggiorini。この中でヴェローナから去るのはGiakのみだろう。他の3人はMussi volanti(空飛ぶロバ)と心中する腹づもりのようだ。ありがたい。

残念ながら、守護神とは99.9%お別れだ。彼こそが壁であり、闘志もとい戦神であった。残り少ないキャリア、最後まで戦い抜いて欲しい。古巣トリノへの帰還が有力視されているが、どうやら2ndキーパーとしてこの熟練者を迎えたがっているクラブは相当数存在するようだ。

そのトリノだが、先日Bani、Leris、Kiyineの獲得調査に乗り出したとか。的確に急所を突いてきたな…。
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(出典:@ACChievoVerona)

 

ウディネーゼは若手有望株であるStepinski、そしてBarbaの両獲りを狙う。交渉は目下進行中であるそう。

しかし、Stepinskiは昨季の自身の成績に納得していないとの噂も。クラブを降格させた責任を感じ、このままおめおめと去りたくは無いようだ。気概は大いに歓迎するが、売り時との兼ね合いも考えると悩みどころである。
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(@ACChievoVerona)

 

サンプドリアはかねてから狙いを定めていたDepaoliの獲得に本腰を入れている。ジェノヴァ勢を筆頭にキエーヴォ育成組織の傑作である彼には多くの中堅クラブが熱視線を送っている状態だ。

一方、Vignato兄弟にはミラノ勢以外にも国外からオファーが舞い込んだ。バルセロナは揃っての獲得を望んでいるが、キエーヴォはそれぞれ800万ユーロを要求。先日のPellissierの談話からも窺えるが、交渉は難航しているようだ。
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(出典:@Vivo_Azzurro)

 

Aでのプレーを強く望むHetemajへは、昇格組のブレシア、そしてお隣ヴェローナが獲得へ動いている。一方、ナポリのDe Laurentis会長はKiyineを連れ出したいと考えている。シーズン終盤、契約非更新が決定的となっていたSorrentinoに代わって起用され評価を上げたSemperへはサンプドリアとSPALが熱視線を送る。しかし、彼については買取OPを行使するか否かによって状況は大きく変わってくる。出場機会というのが残留への大きな切り札となるのではないだろうか。
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(出典:@ACChievoVerona)

 

 

仮にすべての噂が実現してしまえば、昨季のスカッドはほとんど形をなさないだろう。若返りを図った結果の降格により若手選手を買い叩かれ、またベテラン軍団としてBからスタートするのはなんとも皮肉である。

その失態を繰り返すまいとフロントは若手選手を残すことに躍起になっているようだ。有望株の育成、そして適正価格での売却。その上でのA即時昇格。これらは敏腕社長の最後の大仕事となるやもしれぬ。

この苦境は紛うことなき正念場だ。乗り越えろ、いや、飛び越えてみせろ、Mussi volanti(空飛ぶロバ)よ。
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(出典:@cmdotcom)