【A第3節 エンポリ戦プレビュー】
【プレビュー】
悪夢の6失点から早1週間。
強豪との連戦を終え、Giallobluは勝ち点を拾うべき昇格組との一戦を迎える。
計88得点と脅威の攻撃力でBの各クラブを蹂躙した相手の持ち味を我々のスタイルで封じ、Radovanovicを起点として蜂のように刺して見せたいところだ。
ちなみにキエーヴォはエンポリとの相性が比較的良く、カンピオナートにおいて直近7試合ホームで無敗だ(2勝5分)。
さらにGiallobluは開幕戦3連敗スタートしたことが未だに無い。
ユベントス戦、フィオレンティーナ戦ともに攻撃の形ははっきり作れていただけに、そろそろ目に見える結果が欲しいところだ。
【La Gazzetta dello Sport】の予想フォーメーションは以下の通り。
怪我を抱えるHetemajに代わって移籍後公式戦初スタメンとなるObiが起用、Cacciatoreの代役には前節同様DepaoliとJaroszynskiのコンビが予想される。
また、開幕戦で負傷し離脱していたSorrentinoが早くも復帰する見通しだ。
控えには元アルゼンチン代表でW杯優勝メンバーのJorge Burruchagaを父に持つ息子Mauroが移籍後初のベンチ入り。
そして幼少期からエンポリの下部組織で育ち、個人残留という形でクラブに別れを告げたPucciarelliも特別な気持ちでこの一戦を迎えることだろう。
Stepinskiは現在Bentegodiで3試合連続ゴール中であり、さらなる活躍が期待される。
ここで【I'Ultimo Uomo】によるエンポリの戦術面での特徴を述べておく。
エンポリは我々も昨季途中まで使用していた4-3-1-2が基本スタイルとなる。
ただしビルドアップは左右非対称の配置から展開され、昨季はBennacerが落ちてくることでCastagnettiと正方形を形成していた。
他の時間ではCastagnettiが下がることで中央の守備をケアする。
攻撃はKrunicが押し上げ、Zajcが細かいスペースでサポートしラストパスを最前線のCaputoらへ供給する。
その証拠に、Zajcは今季最多シュート本数、最多スルーパス本数を記録中だ。
KrunicとZajcのコンビはまるでMaran時代のCastroとBirsaじゃないか…と思ったClivensiも多いことだろう。
防御面では、高いラインを保ち組織的な守備で狭い密度でのプレスを得意としている。
ただ、試合をコントロールする立場に立てないと一転して崩れやすいという面もある。
指揮官D'Annaの試合前コメントだ。
D'Anna「明日はミスを修正するため基本に立ち返る必要がある。選手らは意識し、また上手くいかなかったことも知っている。彼らは自分自身、チーム双方で自信を取り戻す必要がある。そしていつも通りに戦う。キエーヴォはこれだから、と。彼らは品質、深みともに付けられる面々だ。守備面のミスを減らすためには、11人で守っているということを再認識しなければならない。我々は、この分野で最も組織的に構造化されているチームの1つだ。我々はボールに対し非アクティブに相対し、苦しんでいた。なにより我々は手段に対して意識と自信を持っていなければならない。例えば、フィオレンティーナ戦のゴールを見てみてほしい。誰もがマークしているが、誰も"守っていない"。全てのポジションで防御することができたのだ。我々は修正を試み、他の戦術的解決策を模索した。Birsaをよりよく表現するためにBirsaによりボールを集めようとしていた。ゲームに足りないものは、何度も言うが、ただ一つ"ディフェンス"だ。今後のアプローチは変えていかなければならない。(Sorrentinoの復帰については)彼は回復した。チームで最も個性あるタレントの1人であり、必要な人材だ。脳卒中を起こしていないことが確認できたので復帰させる見通しだ。」
戦術的完成度の高さが窺えるだけに、Clivensiはより一層今季初勝利を望んでいる。
基本に立ち返り、守備からリズムを作って相手のコンパクトな陣容を崩してみせたい。
エンポリ戦は日本時間9月3日3:30キックオフ。